HTML5 ビデオ
かつてWebで動画を再生するには Flash などのプラグインが必要でしたが、HTML5 の登場により <video> タグ一つでネイティブな動画再生が可能になりました。2026年現在、主要なすべてのブラウザで安定した動画視聴体験を提供できます。
1. 基本的なマークアップ
動画を表示するための最もシンプルなコードです。controls 属性を追加することで、ブラウザ標準の再生・停止・音量ボタンが表示されます。
<video width="640" height="360" controls>
<source src="movie.mp4" type="video/mp4">
<source src="movie.webm" type="video/webm">
お使いのブラウザはビデオタグをサポートしていません。
</video>1.1 <source> 要素の重要性
ブラウザによってサポートしている動画形式が異なるため、複数の形式を用意しておくのがベストプラクティスです。ブラウザはリストの上から順に確認し、最初にサポートしている形式を再生します。
2. 主な属性 (Video Attributes)
動画の挙動をコントロールするための強力な属性が用意されています。
| 属性 | 説明 |
|---|---|
controls | 再生、一時停止、音量などのコントローラーを表示します。 |
autoplay | 動画を自動的に再生開始します(後述の注意点あり)。 |
muted | 音声をデフォルトで消音にします。 |
loop | 再生が終わったら自動的に最初から繰り返します。 |
poster | 動画が読み込まれる前や再生ボタンが押される前に表示する画像(サムネイル)を指定します。 |
preload | ページ読み込み時に動画データをどう扱うか(auto, metadata, none)を指定します。 |
width / height | プレイヤーのサイズを指定します。アスペクト比を維持するために両方指定することが推奨されます。 |
3. サポートされるビデオ形式
現在、Webで一般的に使用される形式は以下の3つです。
| 形式 | 拡張子 | ブラウザサポート |
|---|---|---|
| MP4 | .mp4 | 最高。 すべてのブラウザ、デバイスで動作。 |
| WebM | .webm | 非常に高い。 モダンブラウザ(Chrome, Firefox, Safari等)で動作。 |
| Ogg | .ogv | 一部のブラウザで動作。互換性のために追加されることがある。 |
4. 実践的な Tips と注意点
4.1 自動再生の黄金ルール
ユーザー体験(UX)を損なわないよう、現在の多くのブラウザでは「音が出る動画の自動再生」をブロックします。
広告や背景動画として自動再生させたい場合は、必ず muted をセットにする必要があります。
<video autoplay muted loop poster="thumbnail.jpg">
<source src="bg-video.mp4" type="video/mp4">
</video>4.2 フォールバック(代替)コンテンツ
<video> タグをサポートしていない非常に古い環境や、読み込みに失敗した場合のために、タグの間にテキストやダウンロードリンクを記述しておくことがマナーです。
5. まとめ
HTML5 ビデオをマスターすれば、リッチな視覚体験を低コストで実装できます。
| チェック項目 | 推奨設定 |
|---|---|
| 互換性 | 最低でも MP4 形式を含める。 |
| アクセシビリティ | controls を付けるか、自動再生時は muted にする。 |
| パフォーマンス | poster を設定して、動画読み込み中の空白を避ける。 |
| モバイル対応 | レスポンシブにする場合は CSS で width: 100%; height: auto; を設定する。 |
Webサイトにダイナミックな動きを加えたいなら、まずはこの <video> タグから始めてみましょう。