MySQL 速習チュートリアル

MySQL Aliases

1. MySQL Aliases(エイリアス)とは

エイリアス(別名)は AS キーワードを使用して作成されます。主に、カラム名をより読みやすくするために利用されるテクニックです。

重要なポイントとして、エイリアスはそのクエリの実行中のみ存在し、データベース自体の名前が変更されるわけではありません。

1.1 カラムのエイリアス構文

SELECT カラム名 AS エイリアス名
FROM テーブル名;

1.2 テーブルのエイリアス構文

SELECT カラム名(s)
FROM テーブル名 AS エイリアス名;

2. デモ用データベース

以下は、Northwind サンプルデータベースの「Customers(顧客)」テーブルから抜粋したデータです。

CustomerIDCustomerNameContactNameAddressCityPostalCodeCountry
1Alfreds FutterkisteMaria AndersObere Str. 57Berlin12209Germany
2Ana Trujillo Emparedados y heladosAna TrujilloAvda. de la Constitución 2222México D.F.05021Mexico
3Antonio Moreno TaqueríaAntonio MorenoMataderos 2312México D.F.05023Mexico
4Around the HornThomas Hardy120 Hanover Sq.LondonWA1 1DPUK
5Berglunds snabbköpChristina BerglundBerguvsvägen 8LuleåS-958 22Sweden

3. カラムに対するエイリアスの使用例

次の SQL は、CustomerID カラムに IDCustomerName カラムに Customer という 2 つのエイリアスを作成します。

-- カラム名を一時的に「ID」と「顧客名」に変更して取得します
SELECT CustomerID AS ID, CustomerName AS 顧客名
FROM Customers;

4. スペースを含むエイリアス

エイリアス名に 1 つ以上のスペース(例: "Contact Person")を含めたい場合は、エイリアス名をシングルクォーテーション ' ' またはダブルクォーテーション " " で囲みます。

-- スペースを含むエイリアス名は引用符で囲みます
SELECT CustomerName AS 顧客名, ContactName AS "担当者名"
FROM Customers;

5. カラムの結合(Concatenate)

次の SQL は、4 つのカラム(Address, PostalCode, City, Country)を結合し、Address(住所)という名前のエイリアスを作成します。

-- 複数のカラムをカンマ区切りで結合し、一つの「住所」カラムとして表示します
SELECT CustomerName, CONCAT_WS(', ', Address, PostalCode, City, Country) AS 住所
FROM Customers;

6. テーブルに対するエイリアスの使用例

次の SQL は、CustomerID が 4(Around the Horn)の顧客からのすべての注文を選択します。ここでは「Customers」テーブルに c、「Orders」テーブルに o というテーブルエイリアスを指定し、クエリを短く記述しています。

-- テーブル名にエイリアスを付けてクエリを簡略化
SELECT o.OrderID, o.OrderDate, c.CustomerName
FROM Customers AS c, Orders AS o
WHERE c.CustomerName='Around the Horn' AND c.CustomerID=o.CustomerID;

比較のために、エイリアスを使用しない場合の同じ SQL を以下に示します。

-- エイリアスを使用しない場合(テーブル名を毎回記述する必要がある)
SELECT Orders.OrderID, Orders.OrderDate, Customers.CustomerName
FROM Customers, Orders
WHERE Customers.CustomerName='Around the Horn' AND Customers.CustomerID=Orders.CustomerID;

7. エイリアスが役立つ場面

エイリアスは、主に以下のようなケースで非常に有用です:

  • クエリに複数のテーブルが含まれている場合(結合処理など)
  • クエリ内で関数(Functions)を使用している場合
  • カラム名が非常に長い、または可読性が低い場合
  • 2つ以上のカラムを1つに組み合わせて表示する場合