MySQL UNION 演算子
1. MySQL UNION 演算子の概要
UNION 演算子は、2つ以上の SELECT 文の結果セット(result-set)を結合するために使用されます。
デフォルトでは、UNION 演算子は結果セットから重複した行を自動的に削除します。
UNION を使用するための必須要件は以下の通りです:
UNION内のすべてのSELECT文は、同じ数のカラムを持っている必要があります。- 各カラムは類似したデータ型である必要があります。
- 各
SELECT文のカラムは同じ順序で並んでいる必要があります。
2. UNION の基本構文
SELECT カラム名(s) FROM テーブル1
UNION
SELECT カラム名(s) FROM テーブル2; 注: 結果セットに表示されるカラム名は、通常、最初の SELECT 文で指定されたカラム名が採用されます。
3. デモ用データベース
以下は、「Customers(顧客)」テーブルの抜粋データです。
| CustomerID | CustomerName | ContactName | Address | City | PostalCode | Country |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | Alfreds Futterkiste | Maria Anders | Obere Str. 57 | Berlin | 12209 | Germany |
| 2 | Ana Trujillo Emparedados y helados | Ana Trujillo | Avda. de la Constitución 2222 | México D.F. | 05021 | Mexico |
| 3 | Antonio Moreno Taquería | Antonio Moreno | Mataderos 2312 | México D.F. | 05023 | Mexico |
次に、「Suppliers(仕入先)」テーブルの抜粋データです。
| SupplierID | SupplierName | ContactName | Address | City | PostalCode | Country |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | Exotic Liquid | Charlotte Cooper | 49 Gilbert St. | London | EC1 4SD | UK |
| 2 | New Orleans Cajun Delights | Shelley Burke | P.O. Box 78934 | New Orleans | 70117 | USA |
| 3 | Grandma Kelly's Homestead | Regina Murphy | 707 Oxford Rd. | Ann Arbor | 48104 | USA |
4. MySQL UNION の使用例
次の SQL は、「Customers」と「Suppliers」の両方のテーブルから都市名(City)を取得します(重複しない一意の値のみを返します)。
-- 両方のテーブルからユニークな都市名を抽出します
SELECT City FROM Customers
UNION
SELECT City FROM Suppliers
ORDER BY City; 注: 顧客と仕入先が同じ都市に存在する場合、UNION は重複を排除するため、各都市は1回だけリストに表示されます。重複データも含めてすべて取得したい場合は、UNION ALL を使用してください。
5. WHERE 句を伴う UNION
次の例では WHERE 句を追加し、「Customers」と「Suppliers」の両方からドイツ(Germany)のユニークな都市名のみを取得します。
-- ドイツ国内のユニークな都市名を抽出します
SELECT City, Country FROM Customers
WHERE Country='Germany'
UNION
SELECT City, Country FROM Suppliers
WHERE Country='Germany'
ORDER BY City;6. UNION の応用例(エイリアスの活用)
次の SQL は、すべての顧客と仕入先を一つのリストにまとめます。
-- 「区分」カラムを作成して、レコードが顧客か仕入先かを識別できるようにします
SELECT '顧客' AS 区分, ContactName, City, Country
FROM Customers
UNION
SELECT '仕入先', ContactName, City, Country
FROM Suppliers;上記のクエリで使用されている '顧客' AS 区分 に注目してください。これはエイリアス(別名)です。SQL のエイリアスは、テーブルやカラムに一時的な名前を付けるために使用されます。ここでは「区分(Type)」という一時的なカラムを作成し、その連絡先が「顧客」なのか「仕入先」なのかを判別できるようにしています。