Bash 速習チュートリアル

Bash cd コマンド

1. cd コマンドの使用方法

cd コマンドは、ターミナル上で現在の作業ディレクトリ(カレントディレクトリ)を変更するために使用されます。

1.1 基本的な使い方

特定のディレクトリに移動するには、cd ディレクトリ名 と入力します。

実行例

# 「my_directory」という名前のディレクトリに移動
cd my_directory

2. オプションの概要

cd コマンドには、ディレクトリ間を素早く移動するための便利な記述方法がいくつか用意されています。

  • cd ..:1つ上のディレクトリ階層へ移動する
  • cd ~:ホームディレクトリへ移動する
  • cd -:直前にいたディレクトリへ切り替える
  • cd /:ルートディレクトリへ移動する

3. cd ..:1つ上の階層へ移動

cd .. コマンドを使用すると、現在いるフォルダのすぐ上の階層(親ディレクトリ)に移動できます。
階層構造を遡って作業したい場合に非常に便利です。

実行例

# 親ディレクトリへ移動
cd ..

4. cd ~:ホームディレクトリへ移動

cd ~ コマンドは、あなたのユーザーアカウントのデフォルトディレクトリである ホームディレクトリ へ瞬時に移動します。
複雑な階層を移動した後に、開始地点へ戻りたい場合に役立つショートカットです。

実行例

# ホームディレクトリへ戻る
cd ~

5. cd -:直前のディレクトリに戻る

cd - コマンドは、現在の作業ディレクトリを、一つ前にいたディレクトリに切り替えます。
2つのディレクトリ間を何度も行き来する場合に、フルパスを繰り返し入力する手間を省くことができます。

実行例

# 直前にいたディレクトリへ切り替える
cd -

6. cd /:ルートディレクトリへ移動

cd / コマンドを実行すると、ファイルシステムの最上位階層である ルートディレクトリ へ移動します。
システム全体の設定ファイルや、システム共通のディレクトリにアクセスする必要がある際に使用します。

実行例

# ルートディレクトリへ移動
cd /

7. コマンドの組み合わせ

cd コマンド自体に複雑なオプションを組み合わせることはありませんが、他のコマンドと連携させることでナビゲーションの効率を劇的に高めることができます。

7.1 移動して内容をリスト表示する

例えば、cd で移動した直後に ls を実行するように組み合わせれば、移動先のディレクトリ内容を即座に確認できます。

実行例:移動とリスト表示

# 「my_directory」に移動し、成功した場合はその内容を表示する
cd my_directory && ls

# 出力結果:
copy_of_my_file.txt  Cosmere_RPG_Beta_Rules_Preview.pdf
images/  my_file.txt  myfolder/  report.csv  voiceover.wav