Bash 速習チュートリアル

Bash のデータ型

1. Bash のデータ型の理解

このセクションでは、Bash スクリプティングで利用可能なさまざまなデータ型(Data Types)について紹介します。

2. 文字列 (Strings)

文字列(Strings)は、テキストを格納するために使用される一連のキャラクター(文字)のシーケンスです。文字列の結合(コンカティネーション)や部分文字列の抽出など、さまざまな操作が可能です。

実行例:文字列

# 文字列の例
greeting="Hello, World!"
name="Alice"
full_greeting="$greeting, $name!"
echo $full_greeting

3. 数値 (Numbers)

Bash における数値(Numbers)は、算術演算に使用されます。Bash はネイティブで、加算、減算、乗算、除算といった整数演算(Integer Arithmetic)をサポートしています。

実行例:数値

# 数値の例
num1=5
num2=10
sum=$((num1 + num2))
difference=$((num2 - num1))
product=$((num1 * num2))
quotient=$((num2 / num1))

echo "合計: $sum, 差: $difference, 積: $product, 商: $quotient"

4. 配列 (Arrays)

配列(Arrays)は、単一の変数に複数の値を格納するために使用されます。配列内の各要素(エレメント)には、インデックスを使用してアクセスします。配列に対してイテレート(反復処理)を行ったり、要素を変更したりすることが可能です。

実行例:配列

# 配列の例
fruits=("apple" "banana" "cherry")
# 配列の各要素(果物)をループで表示
for fruit in "${fruits[@]}"; do
  echo $fruit
done

5. 連想配列 (Associative Arrays)

連想配列(Associative Arrays)では、名前付きの「キー」を使用して値にアクセスできます。これは、他のプログラミング言語における辞書(ディクショナリ)やハッシュマップに似ています。キーと値の追加や削除が可能です。

実行例:連想配列

# 連想配列の例
declare -A colors
colors[apple]="red"      # りんご: 赤
colors[banana]="yellow"   # バナナ: 黄
colors[grape]="purple"    # ぶどう: 紫

# バナナの要素を削除
unset colors[banana]

echo ${colors[apple]} # red と表示
echo ${colors[grape]} # purple と表示

6. データ型の制限

Bash は、ネイティブでは浮動小数点演算(Floating-point arithmetic)をサポートしていません。小数点を含む計算が必要な場合は、bcawk といった外部ツールの使用を検討してください。