Bash 速習チュートリアル

Bash の変数

1. Bash における変数の理解

Bash の変数は、スクリプトやコマンドラインセッション全体で使用・操作できるデータを格納するために使用されます。Bash の変数は「型指定なし(untyped)」であり、あらゆる種類のデータを保持できるのが特徴です。

2. 変数の宣言 (Declaring Variables)

変数を宣言(デクレア)するには、名前に値を代入するだけです。この際、等号(=)の前後にスペースを入れてはいけません。

variable_name=value

変数の値にアクセス(参照)するには、変数名の前にドル記号($)を付けます:$variable_name

実行例:

name="John Doe"
echo "Hello, $name!"

number=42
echo "The number is $number"

3. 環境変数 (Environment Variables)

環境変数は、システム上で実行されるプロセス(プロセッシング)の挙動に影響を与える特殊な変数です。実行ファイルの場所を示す PATH や、デフォルトのエディタなど、システム全体の値を格納するためによく使用されます。

実行例:環境変数の使用

# PATH 環境変数を表示する
echo "Your PATH is $PATH"

4. ローカル変数 vs グローバル変数

ローカル変数は、関数(ファンクション)内などの定義されたコードブロック内でのみ利用可能です。一方、グローバル変数はスクリプト内のどこからでもアクセスできます。

実行例:ローカル変数

# 関数内でローカル変数を定義する
my_function() {
  local local_var="I am local" # 私はローカルです
  echo $local_var
}

my_function

5. 一般的な変数操作

変数は、結合や算術演算など、さまざまな操作に使用できます。

  • 結合 (Concatenation): 変数を使用して文字列を組み合わせます。
  • 算術演算 (Arithmetic): 変数を使用して計算を実行します。

実行例:変数の操作

# 文字列結合
greeting="Hello, "
name="World"
echo "$greeting$name"

# 算術演算
num1=5
num2=10
sum=$((num1 + num2))
echo "The sum is $sum" # 合計は 15 です